さっと靴をはきドアを開けると庭の向こうに龍斗君が…


あくびをしながら手をあげてる。


「おはよ!」


あくびをした後の潤んだ目で言われて朝から心臓がドキドキした。


「おはよ-!」


龍斗君の元へ駆け寄ると、サッと手を繋いで歩き出した。


やっぱり龍斗君の手って好きだな…


大きくて温かくて…


心地いいんだ。


私の手を包んでくれて。


「ん?どした?」


私が繋いだ手をじっと見つめていたせいで歩くのが止まっていたらしい…


「な…んでも…ないよ?ね?行こ?」


なんとか誤魔化したつもり…


「言ってみろよ。」


出た俺様龍斗君!


誤魔化したつもりだったのに…


こういう時は鋭いんだから…


「龍斗君の手って繋いでると安心するな-って…」


ん?


照れてる?


顔が赤いよ?


耳まで…


かっわいぃ!


パシャ!


「なにしてんだよ!」


「かわいかったから写メ…とった…?」


「なんで疑問系なんだよ…

はぁ…」


怒った?