~~♪


えっ?


この着信音はなるはずないのに…


龍斗君の事を考えすぎて幻聴も聞こえるようになったのかな??


そう思っていると、留守電に切り替わって、


「凜?泣いて…るのか?お願いだから…電、話に出て…くれないか…?」


龍斗君の泣きそうな喉を潰されてるような声に私の胸は鷲掴みにされたように苦しくなって、頬を流れる雫がより一層速く流れるのを感じた…


その声を言葉を聞くだけで胸がつまって、通話ボタンを押したいんだけど、もう金縛りにあったように動けなくなってた。


「龍…斗…君…」


部屋に私の声が寂しく響いたとたん、もう一度軽快なメロディーが鳴り響いた。


龍斗君のあの切ない声を思い出すと、電話に出るしかなくて…


「も…しもし?」


『もしもし凜?』


「う…ん」


『ちょっと話がしたいんだ。今から出てこれる?』


さっきの切ない声が嘘みたいにしっかりとした口調で…


「うん。」


私も話が聞きたいししたい…