「ちょっと凜大丈夫??」


「自分がどうやって走ってたかわかんない…」


「え??どうして??」


どうして??って言われてもなぁ…


龍斗君の顔を見てから頭の中が龍斗君一色で気付いたら、走り終えてました。


って言うべきなの??


「凜-??」


また、自分の世界に入ってた…


「ん-とね…恥ずかしいから笑わないでよ??」


「わかった!」


「まず、私緊張で周りの声なんて全く聞こえてなかったんだけどバトンパスがうまくいって、前を向いたら龍斗君が「頑張れよ!」って言ってくれて、その後は頭の中に龍斗君しかなくて、いつの間にか走り終えてたの…」


「なるほど…だからか…」


なんか、意味深じゃない??


「なにが??」


「あんた、結果も知らないの??」


「うん…」


でも、私のことだから突っ立ったまま走らなかったりして、ビリかも…


もしそうだったらかなりショック…


クラスのみんなに迷惑かけまくりだよ-。。。