その頃、東の国でも

「ライ、

そろそろ、そなたも

お嫁さんになる準備をしないと

お姉ちゃんみたいに

ちゃんとした花嫁になれないじょ!」


乳母ならぬ、ばばちゃんが

ほっそりした目で笑う。


「だってえ、

いい男なんていないじゃん!

ライが好きになれるような~。」


「あんたは、そうやって

男勝りの遊びばっかりしゅるから

みんな敬遠するんでじょ!」


ばばちゃんは語尾の最後に

「じょ!」って使う年齢らしい。


いくつかははっきり知らないけど

まあ、ざっと500くらいは

いってるだろう。