みんな
何か
本当に祭りが終わったみたいな
そんな顔をして
バラバラに帰っていった。


俺は健太と
一緒に帰る気がしなかった


そのときだけは・・・


そして
自転車をこいで
家に着いた。


そのとき
母さんがニコニコして

「お祭りは面白かった?
お金足りた?
いろいろ売ってたでしょう?
お腹空いてるなら食べなさい。
そこに置いてあるでしょ?
マグロのお刺身。」


俺は、
トイレに駆け込んだ。

何故か
それがさっき焼かれた
金魚に見えたんだ。

母さんには
絶対言えなかったけど
俺は
その日からマグロが
食べれなくなった。