これ以上は
口が裂けても言えない!

葵を睨んだ。

でも、母さんのほうが
強かった。


「流!  葵!
あんた達、何やってるの!
葵、母さんに電話する?」


そして、葵は撃沈した。


「おばちゃん・・・
これ、持ってきた・・・」


「あん?」

母さんはすべてを
察したように
そのおもちゃを見つめた。


この静寂・・・
台風の前や・・・


「箱は?  どこ?」

母ちゃんは静かに
俺の目を見つめて言った。


「駐車場・・・」