そんな二人は

皮肉なことにある小さな川を

挟んで暮らしていた。

流星の家は裕福なため

マンションを借りてもらっていたが

厳格な父は

流星の就職に不満だった。

法学部を出てADなんか・・・

といつも小言を言われた。


どうしようもない自己嫌悪と

反発心から

仕送りを断ってしまった。


社会人になった自分を

認めてほしかったが

誇りはもてなかった。


じれんまと、生活の厳しさは

流星をじわじわと苦しめてゆく。