自分は何故か

コンプレックスの塊だった。

姉ほどの大胆さや

明るさもなかったので

姉が家を出てからは

絵を描くことに没頭した。

早く自分も家を出たかったし

窮屈な田舎を出たかった。

都会に出るには

大学に行くしかなかった。

妹だけは側に置いておきたかった

両親の反対を押し切ってきた。

そのため、学費を全部負担して

もらう訳にはいかなかった。


苦しくても両親のような

人生を歩みたくないから

自分自身の道を見つけようと

決めた。