爺ちゃんは床にまで届きそうな

何百年分伸びた

白い髭を弄りながら

目を細めた。

<黄色い実・・?

僕が夢に見たのは・・・?>


「あれはどこにあるの?」

「それは秘密じゃ。

森の奥の奥にある。

そこには決められたものしか

入ってはならん。」


「その、その実は・・・

結婚してない人が食べたら

どうなんの・・・?」


震えながらバクは聞いた。