爺ちゃんはちょっと

真面目な顔になった。


「あれはの~

わしが幼い時に見つけた

種から成ったんじゃ。

わしはその力を用いて

今の強大な国を作ったんじゃ。」


「子供が生まれるってこと?」


「うん、まあ。そうじゃな。」

「え?食べたら・・・?」

「そうじゃ、しかし

あれは危険じゃからな・・・

正式に結婚した者にしか

食べることは許されておらん。

国の掟じゃ。

あの黄色い実が我らの

西の国を太古から

支えておるのじゃ。」