子供の頃、ある出来事がきっかけで
僕はひとみちゃんを〃長坂さん〃と呼ぶようになった
よそよそしい感じで。

更には今日の学校での出来事があったから尚更だ。


(あ~、どうしようなんか言われそう。
とりあえず部屋にもどろう)



「それじゃ」

そう考え一言言葉を添えて部屋に入ろうとした。

その時ひとみちゃんが話しかけてきた

「…ねぇ、いさむ…?
今日さぁ、学校で、写真撮ってたよね?」


「えっ、…あ、うん…」


「…もしかして私のこと…撮ってなかった?」

ギクッ

「い、いや、あれは…その…あれだ、曽我くんを撮ってたんだ…」


少し間が空いて


「…あ、…そうなんだ…」

またしばしの沈黙が流れる


「…それじゃ…」


「…うん…。」


そう言うと僕はそそくさと部屋に戻った


それを見てひとみちゃんも窓を閉めた。

あ~、ヤバかった
なんとか言い訳したけど…

ばれてたらやだな…。


あ~、変に考えたらなんか疲れた
少し寝るか。

そう思いベッドに横になると
すぐさま睡魔が襲ってきた。


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