この日を境に蓮は私に対して少し優しくなったから
お見舞いに行くのも楽しみで仕方なかった
面会の開始時間から終了時間まで何時間も蓮の側にいる日々
私の生活は蓮中心で回っていた
お見舞いに通い続けて3週間
今日は何を話そうかなぁ〜なんて考えながら
病室へ向かった
「アレッ?誰か来てる」
病室から話し声が聞こえてきたから
麗子さんか歌音ちゃんが来てるのかな?
って思って
─コンコンッ
ノックをして病室のドアを開けた瞬間凍りついた
この前私が殴られた女と蓮が熱烈なキスをしていた
蓮は私に本音を話してくれて
私だけが本当の蓮のことを知ってる…
私は蓮の周りにいる女とは違う
特別なんだって思ってた
自分に自惚れてた