「日向?」


暴れていた千尋は

包丁を持ってる私の存在に気づいたらしい



「ふっ…包丁なんか持って私を殺す気?

別にいいよ?

蓮と一緒なら“死”なんて怖くも何ともないもの」




「蓮は千尋のものじゃない」



「日向のものでもないでしょう?

会社の社長に気に入られて

同僚にも人気あったし

日向は美人で何でも出来て才色兼備

それでお金持ちの超かっこいい男と結婚?

どれだけ幸福者なの?

1つぐらい私に譲ってくれてもいいじゃない」




「私は幸福者なんかじゃない!!!!

蓮と一緒に死ぬなんてふざけないで!!

やって良いことと悪いことがあるだろぉが!!!!」