「このアパート家賃の割には

部屋3つあるし…

カギ付ければ一緒に住んでも問題ないじゃん?」




「そういう問題じゃねぇだろ!!

俺とあんたは今日…ていうかいま初めて会って!!

何も相手のことを知らないのに

一緒に住むって無理だろ!!」




「だって私もあんたもここに住みたいんだから

仕方ないじゃん?

だったら部屋譲ってよ」




私の言葉に男の子は腕を組んで少し考えて





「………わかった」




「よし!!契約成立だね!!」




良かったぁ〜


このアパートは駅から徒歩5分で


私は車を持ってないから


駅が近くにないとどこにも行けないし


こんな安くて便利な物件は早々見つからない





「自己紹介しろよ」




「…えっ?…ぷっ自己紹介!!!!」




久しぶりに聞いた響き(笑)




「いいから!!!!名前は!?」