怯えた私を



少し須藤さんは
苦笑いして見つめた



「酔って寝てる女の子を襲う趣味はないよ」




でも、嫌だ



男の人と こんな所にいるなんて




怖いよ…………




「でも南ちゃん無防備過ぎるね
相手がオレだったから無傷で済んだだけだから」




「す……すみません……
帰ります………」



手も声も震えてベッドから立ち上がろうとした時




「みーくんって誰?」



ドクン…………



身体が固まって目を見開いて須藤さんを見た




………クスクス
須藤さんは笑って




「南ちゃん何度も『みーくん逢いたい、寂しい、つらい、苦しい』泣きながら寝言いってた」