結局実家にいても落ち着かずに理由をつけて次の日の夜、家に帰った。

本当はもっとゆっくりする予定で、お母さんはもう帰るの?としきりに聞いていた。




けど、驚くのはまだこれからだった。




街灯の少ない駅からの道、自宅が見える。

当然と言えば当然だけど、明かりはついてなかった。

まだどこか現実味がなくて、せっかくお土産買ったのにな、なんてどうでもいいことを思った。

家に入って部屋の違和感に愕然とした。


「テレビが、、、ない」

テレビだけじゃなかった。
テレビ台に衣装ケース、置いてあった洋服なんかもそっくりなくなっていた。

、、、夜逃げ?!