「ごめんなさい」
それだけ言うのが精一杯だった。
電話がくるから、会ってくれるから、そんなの関係なかったんだ。
5月に言われたのを自分で消化して自分で解決しなくちゃいけなかったんだ。
どんな言葉をかけてくれようと、私は拓真にとって友達以上でも以下でもなくそこをちゃんと理解しなくちゃいけなかったんだ。
さすがに鈍い私でもよぉ~くわかった。
あまりにどす暗~い顔でポスター係をしていたら小島くんが気晴らしに映画につれていってくれた。
いい人。
何もやる気が起きないなぁ。
後は卒業制作だけなのに。
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