ぼんやりとした時間を過ごしながら、悔しくて、まだ受け入れることのできる気分じゃなかったけど、いつか言わなきゃいけないしと思って私はケータイを手に取った。

『、、、もしもし?』

「、、、お母さん、私、フラれた」

彼氏のことは両親にも紹介してあった。
紹介したのは3人目。
なかなか嫁にいけない娘でゴメン。

その都度期待させてゴメン。

色々不甲斐なくて大泣きしたら、お母さんが心配して家に来た。

、、、ホント、すみません。



「あら~、いいテレビだったのにねぇ」

薄型液晶から、ブラウン管に戻ってしまった私の部屋のテレビを見てお母さんが呟いた。


、、、まず、そこ?