陽光院の院長、高海(タカミ)先生だ。
「どういう・・・・・・。」

「私は君に道具箱はすでに渡したはずです。」
その世間様いはく、爽やかスマイル(ただし目がわらっていない・・・)で俺の顔を
覗き込むようにしていった。
「それを開錠し、栄光を掴めるかは、あなたしだいです。」
何処かで聞いたようなクダリだ。
それだけ言うと、彼は立ち去っていった。
「ちょっ、・・・。」

ちょっと待ったああああああああああああああああああ。

その日の七時限目、総合学習の時間は、係決めだった。

学級委員長は、武田くんです。

はい、お決まりの拍手だ。

彼の特技は、スリッパ飛ばしと統率力。
しかし、奴も俺を見世物を見る目でしか見ていなかった。
(勿論、ここではまだ起きていない)
勿論頭はいいが、俺と平等に接してくれるとは限らない。
俺はあることがふと浮かんだ。
それを手近な紙に書きなぐった。
あんな奴が正義なのか(群れの中で俺を一緒になって笑っているアイツ)。

笑わせんな!。
(この時他の奴に中傷を受けている時のアイツが映った。)
あんなのが常識なのか?
(黙っていて何も出来なかったり・・・。)
アイツがそうなら・・・。
(それならいい、しかし・・・。) 
俺は・・・。
(奴は馬鹿笑いしていた・・・。)

悪になる。

常識に抗い、
自分を殺さなずに、
正しくあろうとする、
そんな奴になりたい。