居候?大変そうだな。親って居ねぇーのか?



「親は居ません」



俺の考えをよんでか、月夜はそう言った。



「でも、姉ちゃんと居候が居ますから」



「なんかあったら俺達に言えよ?」



「あ、はい!ありがとうございます」



まぁ、礼儀が良いガキだな。居候が気になるけどな



「あの、一つ良いですか?」



月夜は、言いにくそうに俺達を見上げながら言う



「ん?なんだ?」



「百円を……」



百円?



「幻の百円って知ってますか?」



「…………」



「あの……」



俺達は一瞬固まった。それに気付いた、月夜は少し涙目だった



「百円百円な?」



幻の百円?なんだそりゃ……百円つったら、あの百円だよな?



「月夜くん何それ?」


「金村金時さんって、人が知り合いに居るんですけど、見つけてくれないと死刑だって言って脅すんです」



意味不明だな。マジ……死刑ってアホかよ



「あたし達が守ってあげるから!良いよね?恭平」



まぁ良いか……する事もないし……



ってなわけで、俺達は、変な事に巻き込まれる羽目になってしまった