「トイレの住み心地って気持ち良いですか?」



うわ……変な質問だな。紫海の頭ってきっと花しかさいてねぇーのかもな。



「面白い事質問するんなや?嬢ちゃんは」



「だって、あたしトイレに住んだことないですから。気になるじゃないですか!」



「なら、俺と婚約して住んでみるっちゅうのはどや?」



「え!?」



「オッサン!!」



俺は、幸村の胸倉を掴むと、だんっと音を立てながら壁際に押し付けた。
紫海は、オロオロしながら俺と幸村の間に入って必死で止めようとしている。



それを見て俺は、腕を緩め紫海の肩を抱き寄せた。



「俺のだから!オッサンには指一本も触れさせねーよ!」



「……ふっ、自分良い男になるで?」



オッサンに言われても嬉しくない台詞だぜ。