翔「ごめん。オレ今、恋愛とかしたくないんだ。だから、西音寺とは付き合えない。ごめん。」

由「そんなに謝らないで。ごめんね、こっちこそ変なこと言って。あっ、私プリント職員室に置いて帰るね。じゃあ、またね。」

翔「お、おい。西音寺」

私はその場から逃げるように彼からプリントを奪い、かばんを持って走って職員室へ行った。これ以上あの場所に居ると泣き出してしまいそうだったから。プリントを出して何も考えたくなくてただひたすら歩いていると家へ着いてしまった。こんな情けない顔をして家へ入ることができないと思い、両手で両頬を叩いて気合を入れた。

由「ただいま~。」

母「おかえり、遅かったわね」

由「先生に頼まれたことあってそれしてたら遅くなった。」

母「そう。もうすぐご飯だからお風呂先入って来たら~??」

由「いい。少し考えたいことあるからご飯先食べてて。」

私はそう言って自分の部屋に戻った。電気をつける気力さえもなく、そのままベットに倒れこんだ。しばらく横になっていると携帯が鳴ったので手に取った。電話の相手は佳奈だった。