由「じゃあ、もう遅いから帰るね。」

そして、教室を出た。廊下を歩いていると彼が走ってきた。
”なんだろう”と思い、彼を見た。

翔「もう遅いから送るよ。」

私が返事もしないまま彼は私のかばんを持って先に歩いて行った。
私は、先に歩いてく彼を呼びとめた。

由「ありがとう。」

お礼を言って彼の後を追いかけた。
彼と歩いている時、私はすごくドキ②していた。そのせいで彼の顔がまともに見れなかった。あっという間に私の家に着いてしまった。
私は、”この時間がもっと続けばいいのに”と思った。
そのせいか帰る彼を思わず呼びとめた。

由「待って。」
彼は止まって私のほうへ振り向いた。

翔「何?」

私は彼がどうして悲しそうな顔をしていたのか聞いた。

由「どうして、悲しそうな顔してたの?」

彼の顔が一瞬曇った。