体育祭も終わって
とうとう今月には文化祭がある。

でも一番嬉しいのは優人とうちの誕生日があること。






普段はバンドの練習をして夜に優人と会ってた。






この日はバンドの練習が無くて

すぐに帰れた。

佳代子もちょうど練習がなくて一緒に帰った。


その時、佳代子が急に思い出したように


「そー言えば!
この前、本条に
あずさの誕生日っていつ?って
聞かれたんだけど。
ほら。」



そー言ってメールを見せてきた。



「あずさって呼ばれてるんだね(o^∀^o)♪」


「普通でしょ!w」


「あのさぁ
うちがこの事あずに言ったの内緒にしてて?!」


「わかった☆」







その日の夜

うちは優人と一緒に居た。
会ってる場所はいつもの公園じゃなくて
うちんちのみんながあまり使わない階段だった。

そこは全然と言っていいほど誰も来ない。

だからある意味穴場だった。




「あずさ来週誕生日だよね?(-^〇^-)」


「そーだよ♪
覚えててくれたの?☆」


「うん。
まぁね。」


「ありがとー☆★
優人の誕生日ってうちの1週間後だったよね?」


「うん。そーだよ。
覚えててくれたんだ♪
ありがとぅ☆」


「だって覚えやすいぢゃん♪」



この日はその話だけで時間はもう9時30分だった。


うちは下まで行って
優人が帰るまで居ようと思ったら
なかなか帰らない。



「帰んないの?」


「帰っていいの?」


「だって帰らないと親に怒られるでしょ?」


「そーだけど、別にいいの。」


「うちがよくないの。
だから帰りな?」


「うん…
じゃあお別れのちゅーしよ?
やってくれたら帰るよ♪」



うちはそれを聞いてやりたかっただけかぁ?
とか思った。

正直この日はやりたくなかったけど
帰ってもらわないと困るから



「ほんとに帰る?」


「帰るよ。」


「ぢゃあいいよ。」


「やったぁ☆」



優人はうちの方に来てやろうとしてたけど
うちが立ってた場所は正面玄関だった。

いくら人通りが少ないからって
ここではやりたくなかった。

優人を連れて裏の所に行ってそこでやった。


その後、優人は帰らなかった。