うちわブレスレットとかを作るのが好きだったから

優人がストップする前にもう最後の三編みまで終わっていた。


うちわまた優人のやってる分まで三編みをするのかと思って



「三編みやるから貸して?」


「いいよ!おれがやる!
だからやり方教えて?」


「うん、わかった。
まず――――」


「こお?」


「そー②でも、もうちょっとキツくやっても平気だよ☆」


「キツくやると変になっちゃうんだけど
やっぱりやって!」


「うん。」



結局うたがやることになった。




うちが続きをやってる時に

優人がずっとそれを見てきた。


うちわ変に緊張して手が震えてた。



「ねぇ②?w
手震えてるよ?w」


「そーゆーのわ見ても見なかった振りとかするの!w」


「(笑)」


「何がおかしいの?!w」


「いやっ。別になんでもないよ。」


「だめ!言って!w」


「え~。可愛いなぁって思って♪」


「まぢ可愛くないから!w
キモかったと思うんだけど!w
てかキモすぎだから(笑)」




こんな事を言ってるけど

内心は結構嬉しかった。

初めて男の人に可愛いって言われた。






そんなことを思ってたら

電話が鳴り出した。


出たらその相手はお母さんだった。


『お昼に一回帰るけど何か買ってくるものある?』


『特にないかな。
お昼食べたらまた仕事に行くの?』


『そーだよ。』


『あっそ。
あと何分くらいで着くの?』


『15分くらいかなぁ』


『わかった。
ぢゃあね』




それから電話を切った。



ヤバイと思った。

何しろ、うちんちはマンションだから
うちの部屋に誰かが居たらすぐにわかる。





この時2つの考えを思いついた。


一つは
優人に帰ってもらう。

もう一つは
うちの机の所にちょっとした隠れるスペースがあった
だから、そこに隠れてもらう。


このどっちかだった。




せっかくの最後の休みなのに
もう優人と一緒に居られないのは嫌だった。


だから靴と荷物を持って隠れてもらった。






そして、お母さんが帰って来た。




「ただいまー」


「お帰りー」


「クーラー付けてんの?!」


「だって暑いからいいぢゃん」


「まぁ別にいいけど」