「――ふ……ふぅーん!!」
俺が彼女の傍に近付いた気配を感じ取ってしまったのだろうか?
あと二、三歩も足を踏み出せば彼女の真横に立てるか、という位置にまで近寄った時点で、俺の部屋で眠る全裸の女の子が、急に寝言とも寝息とも呼ぶには不釣合いな大きな息を吐き出した。
その音は、まるで俺に対する警報を鳴らしているようにも聞こえる。
その息の音に、心臓が飛び出しそうなショックを受けながらも――その時、俺は初めて彼女の顔を確認することに成功したのである。
まだ完全に近付けた訳では無いので、完全に顔が見えるという感じではない。
しかし、至近距離まで近付いたことによって、近眼の俺でも視界がボヤける事なく彼女の姿を視認する事がようやく可能になったのだ。
横向けに寝転んでいる彼女を、背後からではあるのだが俯瞰するような形で見渡すことが出来る。俺の視線は――彼女に吸い寄せられるようだった。
俺が彼女の傍に近付いた気配を感じ取ってしまったのだろうか?
あと二、三歩も足を踏み出せば彼女の真横に立てるか、という位置にまで近寄った時点で、俺の部屋で眠る全裸の女の子が、急に寝言とも寝息とも呼ぶには不釣合いな大きな息を吐き出した。
その音は、まるで俺に対する警報を鳴らしているようにも聞こえる。
その息の音に、心臓が飛び出しそうなショックを受けながらも――その時、俺は初めて彼女の顔を確認することに成功したのである。
まだ完全に近付けた訳では無いので、完全に顔が見えるという感じではない。
しかし、至近距離まで近付いたことによって、近眼の俺でも視界がボヤける事なく彼女の姿を視認する事がようやく可能になったのだ。
横向けに寝転んでいる彼女を、背後からではあるのだが俯瞰するような形で見渡すことが出来る。俺の視線は――彼女に吸い寄せられるようだった。