昨日、お姉ちゃんにすべてを話して、少しスッキリした。

アレックスは来週帰国してしまうんだから、あまり時間はない。

わたしだって、昔の自分のことを一切知らずに死ぬのは嫌だ。


少しだけ、彼と話してみよう。


「おはよう。」

朝食の準備をしているお母さんに声をかける。

驚いたことに、お姉ちゃんももう起きていた。

「おはよう、あら、目が赤いわね。どうしたの?」