「これからヤヨイがどうするか決めるのはヤヨイの自由だよ。でも、そのアレックスって人に、一回電話してみたら?信用できるかはわからないけど、わたしは多分、彼は悪い人じゃないと思うよ。」


「……。」

どうしよう。

せっかくお姉ちゃんがわたしの背中を押してくれるのに、わたしはなかなか勇気がでない。


記憶を取り戻したら、わたしはどうなるんだろう。

もし取り戻した記憶が恐ろしいものだったら…。