「お、お姉ちゃぁん…。」

一回涙が流れると、それを止めるのは難しい。

「ちょっ、ちょっと、大丈夫?」

「もうわけわかんない…。」

「ゆっくりで良いから、何があったのか言ってみて?」

「うん…。」

わたしはベッドの縁に座って、お姉ちゃんはわたしの仕事机のイスに座った。


わたしはアレックスに会った日のことを全部話した。

話すにつれて、なんだか胸のつかえが取れて行く気がする。

もやもやとともに涙が溢れてくる。