そう思いつつも、こんな会話をしていると小さい頃に戻ったみたいで楽しい。

お姉ちゃんは、記憶のない状態で突然やってきたわたしを、本当に可愛がってくれた。


「ヤヨイ、新しいCD増えたー?」

「うん、5、6枚増えたよ。」

「見せて見せて。」

お姉ちゃんは勝手にわたしの部屋に入って行く。

「さて、お母さんは買い物に行って来ようかな。」

「ん、わかった。いってらっしゃい。」

わたしはお母さんを見送ってから自室に入る。