わたしは何故か慌てて紙を拾った。

アレックスの文字は、なぐり書きみたいだけど力強い。


わたしはそれをくしゃっと丸めてゴミ箱に捨てた。

大きな開放感と小さな罪悪感に包まれながら。


「ヤヨイー?」

お母さんの声がする。

「今行くー!」