拓也と、お姉ちゃんとお母さんが揃ってびっくりした顔でわたしを見た。


「あ…ごめん。」

何やってるんだろう。

久々に会った拓也にあたるなんて。


馬鹿なことを考えてしまった。


わたしの生きがいは、お母さんに恩返しをすることじゃないか。

人並みに稼いで。

だいたい仕事は楽しくないものだ。