仕事は苦しくないけど、楽しくもない。

頑張っていることもない。

東京なんて、高校の修学旅行で行ったきり。


なんだか、一度考え出したらどんどん、いろんなものが浮かんでくる。

それに、昨日のアレックスの強い視線がかぶる。

それに、今度は拓也の明るい笑い声がかぶる。

頭がぐらぐらする。


「拓也、うるさい!」