拓也が嬉しそうに言う「生きがい」と、わたしが思い込んでいる「生きがい」は、なんだか違う気がする。

どう違うのかは分からないけれど。


「てゆーかさ、なんか最近良くうち来てるらしいじゃん。サボりじゃないの?」

「うわ、痛いとこつくな、お前。」


「拓也君はヤヨイに会いたくて何回も来たんだよねー。」

お姉ちゃんが割り込む。

「え?何、なんか用があったの?」

そう聞くと、お母さんとお姉ちゃんは爆笑した。