「ああ!ヤヨイ!久し振り!!」

リビングに入るとすぐ、スーツ姿の拓也が叫んだ。

「久し振り、なんか…。」

大人びたね、と言おうとしたら、

「なんか老けたね。」

と拓也。

「は?」

「おー、相変わらず怖い怖い。」

こいつもわたしを恋愛対象に入れてないんだな、と確信する。