ソファーにドカッと座ったお姉ちゃんは、やっと落ち着いたのか、ようやくわたしの存在に気が付いた。

「あれっ?ヤヨイ、仕事は?」

「体調悪いからお休み。お姉ちゃんは今日お店は?」

「杏に頼んじゃった。大丈夫?だからパジャマなの?」

杏はお姉ちゃんの友達。
お姉ちゃんのお店を頻繁に出入りするうちに、いつの間にか副店長みたいになった。