「それが聞いてよ!隆弘マジありえないから!」

予想通りみたいだ。

お姉ちゃんはただいまも言わずに家に上がる。

だいぶ怒っているようだ。

「朝ご飯にフレンチトーストが食べたいって言うから作ってあげたのに、美味しくないって!じゃあ自分で作れっつーの!」

お姉ちゃんは大きな荷物を持っている。

隆弘君が迎えにくるまで泊まるんだろう。

二人とも仲が良いけれど意地っ張りだから、三日くらいはかかりそうだ。


お姉ちゃんがいると楽しいから、少し嬉しい。