「ああそう言えば、今日は拓也君が来るわよ。」

お母さんが言った。

わたしはお母さんが出した味噌汁を口から吹き出しそうになる。

「拓也?」

「ええ、この間お菓子をご馳走したら、お礼に東京に行った時のお土産を持って来るって。」

「今日?」

「そう、今日。久し振りじゃない?良かったわね。」