リビングに入ると普通にお母さんがいた。

「ちょっとー、起こしてよー。完全に遅刻だぁ。」

「市役所には電話を入れておいたわ。体調不良で休みますって。」

「え!?」

お母さんは

「なんか高校生みたいねえ。」

とくすくす笑った。

「なんで?別に元気なのにー。」

「嘘おっしゃい。昨日、何かあったでしょう?」

お母さんに言われて、思わず息をのんでしまった。

「…なんで?」