『だからちょっとだけ待って!』

アレックスはさらに手に力を入れる。

『あの、わかったからどいてよ!』

思わず叫んでしまった。

『ああ、ごめん、こんなふうにするつもりじゃなかったんだ。』

ほんとかよ、と心の中で突っ込む。

アレックスはさっさとわたしの上からどいて、ベッドのふちに座った。