お姉ちゃんは、そっか、そうなんだと一人でうなずき、わたしの頭をクシャクシャなでた。


「それで、ヤヨイは行きたいのね?」



「え…?」

思いがけないお姉ちゃんの返事に、頭が真っ白になる。


「なんで?」

「だって、そんな顔してる。」

お姉ちゃんはにっこり笑う。