「ヤヨイ。」

頬に冷たい感触がして、顔を上げると、お姉ちゃんがわたしの頬に買いたてのポカリスエットをあてていた。


「やっぱりここにいた。あんたって、小さい時もわたしやお母さんとケンカするとすぐこの公園に家出してたよね。」

「…そうだね。」

忘れていた。

それをお姉ちゃんは覚えていて、ここまで来てくれたんだ。