『じゃあ、お母さんも心配してると思うから帰るね。』

『うん、車出すよ。』

わたしは首を振る。

『いいよ。歩いて帰るから。いろいろ…考えたいし。』

『そう…じゃあ。』


アレックスがわたしをジッと見る。

わたしも彼をジッと見る。


もう二度と会うこともないかもしれないし。