当たり前だけど、答えは出ていない。


8割方はNoだけど。

でも、それじゃあ、何か悲しい。

幼いころ、アイとアレックスが抱いていた夢を、わたしが壊すことになる。


『コーヒーをつくるよ。ちょっと待ってて。』

部屋に入ると、アレックスはそう言って備え付けのポットでお湯を沸かしだした。

わたしはそれを待つために、フカフカのイスに座る。