『わたしとアレックスって、どういう関係なの?』

さっきからずっと黙っているアレックスに聞く。

でも先に口を開いたのはじいやだった。

『それは…。』

『じいや。』

それをアレックスが遮った。

『その話は部屋で、二人きりでするよ。』

『ああ、そうですね。わたくしとしたことが、ついついお喋りし過ぎましたね。アイお嬢様も申し訳ございません。』

『あ、いえいえ…。』

お嬢様、と呼ばれるのはなんだかくすぐったい。