「先生……」

「来てくれたんだ…宮地」

先生が、笑顔を私に向けた。

その笑顔に、なんだかほっとしてる自分がいた。

先生は少しやせてはいたけれど、どこか元気そうにも見えた。

「先生…ここって…?」

たずねると、先生は

「俺んち」

と、答えた。

「……入院は?」

続けて聞く私に、先生は

「まぁ、いいから部屋入れや」

と、中に招き入れた。