「病院…じゃ、ないのかな…」

私は、少し不思議に思いながらも、書かれていた住所へ向かった。

そこは郊外の静かな駅で、駅からさほど遠くない場所に、目的の建物はあった。

「やっぱり、マンションみたい…」

私は10階建てぐらいのそのマンションを見上げて、中へ入った。

5階までエレベーターで上がり、505のプレートを探した。

探しあてたドアの前に立って、ブザーを押した。

ドアがひらき、そこから顔を出したのは、

なつかしい、先生だった。