それから先生は私を抱き寄せて、

「誓いのキス」

と、口づけた。


「……それと、指輪の交換」

「え、指輪…?」

先生はポケットから小さな四角い箱を取り出すと、私の目の前で開けた。

そこには、指輪が2つ入っていた。


箱を祭壇の上に置き、先生は指輪のひとつを取って、

私の左手の薬指にそっとはめてくれた。

先生の手が差し出されて、私はもうひとつの指輪を、

先生の指にはめた。