「だって…わかりやすいし……すごく」

「悪かったな。なんでも顔にはっきり出て。

でもおまえだって……」

そこまで言って、先生はちょっと言葉を切って、

「おまえだって、よく笑うようになったな…。

その笑顔が、俺はずっと見たかったのかも…」

と、口にした。


「そう…だって、笑顔でいたいから…

ずっと会いたかった先生と、

もう一度こうして会えて…」

「俺も…うれしいよ…

おまえと、やっと会えた…」

先生は言って、私の唇にそっとキスをして、腕の中に抱きしめた。