「……どっか、行きたいな。デートに……」

「デート?」

先生は、途端に目をそらした。

私の方に向けられた耳が、かすかに赤くなっている。

なんてわかりやすいんだろう……と、私はおかしくなった。

くすっと笑うと、

「なんで、笑うんだよ…」

と、先生が聞いてきた。